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手術の紹介 > アレルギー性鼻炎の手術療法 > 手術療法-2
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手術の紹介
アレルギー性鼻炎の手術療法
 
手術療法-2:粘膜下下甲介骨・後鼻神経合併切除術
 
病気の説明の項でも述べましたが、粘膜表層でおこったアレルギー反応は知覚神経を介して下甲介から中枢(脳)へと伝えられてくしゃみ発作を引き起こすとともに、中枢から下甲介へ分布する分泌神経を介して鼻水の分泌を引き起こします。アレルギー性鼻炎 ではこの神経反応が過敏になっているために弱い刺激に対しても過剰なくしゃみ、鼻水が起こることが知られています。また、アレルギーはなくても冷たい空気などの刺激でくしゃみ、鼻水が起こる方もいます。このことから、数十年前には鼻水を分泌する神経を切断して鼻水を止める試みがしばしば行われていました(ヴィディアン神経切断術: 図のA)。しかし、当時の手術は内視鏡が無く、歯ぐきを切り顔の骨の一部を削って行われていたために体に対するダメージが大きく、涙を分泌する神経も同時に切断する結果、眼が乾くといった合併症が問題となっていました。これらの問題を解決する方法として考え出されたのが後鼻神経切断術です(図のB)。この方法は内視鏡を用いて鼻の中で行い、涙を出す神経は切らずに、鼻水を出す神経とくしゃみを起こす神経を切断することにより、鼻水、くしゃみに対する抑制効果が高く、体へのダメージが軽い、涙液分泌は保たれるといった特徴があります。我々は更に粘膜下下鼻甲介骨切除術を同時に行い、後鼻神経を超音波凝固装置を用いて確実に切断する方法を考案、施行してきました。
  この手術方法を図で示します。
まず、下甲介という棚状の突起の先端に切開を加えます。
下甲介の粘膜と骨を剥離します。
下甲介の骨を除去します。
後鼻神経と蝶口蓋動脈を超音波凝固装置を用いて一塊として切断します。
この方法は、下甲介の骨を除去することで鼻づまりに対する効果も高く、下甲介の粘膜下で瘢痕が形成されるためにアレルギー反応の抑制も強く、粘膜表面にほとんど傷を付けないために傷の治りが早いといった長所があります。
手術の適応はレーザー手術やアルゴンガス凝固術などでは効果が不十分と予想される重症のアレルギーや下甲介肥大などの構造上の問題がある方です。手術は全身麻酔で行い、入院は2泊3日です。
手術によって鼻の機能や外観などが損なわれることはありませんが、まれに(約3%)手術中や手術後に処置が必要な出血を認める場合があります。
下甲介骨・後鼻神経合併切除術の効果
平成12年に論文でも報告した手術成績を示します。
この手術の効果は「症状がなくなった」方と「すごく良くなった」方を合わせるとくしゃみで90%、鼻水で75%、鼻づまりで100%でした。手術対象とした方の多くはレーザー手術などが無効であった重症の方ですので手術効果としては十分に高いものだと考えられます。
また、効果の持続性に関しても、3年経過した方の88%が「現在も効果が持続している」と答えられています。